◇「料理を覚えて自分と回りを幸せにする!」
「今、いまと今と言う間に今はなく、今という間に今は過ぎゆく」
=中村天風=
パリの二つ星に入ろうと思ったときから、辞めようと決めた時まで、足早にお話ししたのですが、後から気がつきました。
「やっぱり思ったことは、そうなる」
実は、道場さんのお店を辞めて2年後位かな?
ある和食屋さんの支店で、ランチにうどんをメインに出すお店で働いたことがあります。
夜は和食を出すのですが・・・・。
ろくさん亭は、特に天ぷらというメニューが無いんです。
天ぷらは、天ぷら屋さんで出されるのです。
洋食屋さんで、あまり豚カツおいてなくて、豚カツ屋さんがあるじゃないですか。
あれと同じだと思います。
それで、ろくさん亭で働いて、1年以上過ぎたとき、天ぷらを覚えたいなと思ったのです。その当時としては、その頃の普通の感覚で思ったのです。
(今思うと、それは途方もなく大きなエネルギーだったのですが)
その気持ちを持ったまま、ろくさん亭を辞めて、フレンチの世界へ足を踏み入れたのですが、たまたま、知り合いから、上述した、和食屋さんを紹介されました。
フレンチに足を踏み入れたといっても、出来る仕事は和食ベースですから、どちらの仕事がスムーズかと言えば、紹介して下さる和食店です。あいにく、暮れの繁忙期間も終わり、僕をそんなに必要としていないことが分かってきたし、仕事量が減ったので、一端辞めることにし、和食屋さんの話を軽い気持ちで承諾し、働くことになったわけです。
そのお店の本店で1日仕事をしたら、支店を手伝って欲しいと言われ、流れに逆らえない、流れに身を流されざるを得ないまま、支店へ行きました。
何と、そこで出くわしたのが、毎日作らなくてはいけない海老天ぷらです。
ビックリしました。「何故ぇ」「自ら探したわけでも、提案したわけでもないよ」
この出来事は、今でも思い出しますし、「願いは叶う」という言葉を、僕に信じせるのに、必要十分な出来事です。
(後日「思考は現実化する」という言葉を新聞で見つけることになります)
何で、こんな事を話すのかというと・・・。
2つ星で働いている最中に、僕よりも先に働いていて辞める日本人から聞いたのです。
僕が入る際、日本人が10人くらい面接に来ていたことを。。。。
それも、このお店に来る人は大抵、フランス各地のレストランを回ってきた強者ばかりです。
フランス語も上手いだろうし、腕も確かだろうし、サフィティカ(労働証明書)を沢山持っているはずです。
でも、僕と言ったら、
・包丁も持たずに日本から来たばっかり。
・フランス語は、殆ど会話のレベルに達していない。
・そこそこに日本で仕事はしてきたが、フランスの厨房は初めて
ハッキリ言って、ここの店で働ける要素はゼロです。
それなのに、ここで働くことが出来たのです。
不思議ですよ。僕が働いている間にも、何人も訪ねて来るんです。
フランス人が辞めると、次の人が来るまで大変時間がかかりますが、そうして常に日本人は、面接に来るのですから、経営者にとっては楽なことでしょう。
案の定、僕が入って半年目くらいに、魚担当のフランス人が辞めて、あちこちで修行を終えた日本人が入ってきました。
やっぱり、僕よりフランス語が上手いし、腕も確か。理論と実践の両刀の方でした。
彼としては、僕など取るに足らない、無視しても良い存在だったろうに、
僕が出来ないフランス語ながらも、屈託無くフランス人とつき合おうとしているのがわかったらしく、とても親切な関係を持って下さいました。(感謝)
長くフランスにいる人は、日本人をよく見てます。
日本人(料理人)に対する沢山の批判(批評?)もお聞きしました。
数ヶ月しか一緒に仕事しませんでしたが、お互いに忘れられない一人の料理人となりました。
美大に入りたい。
轆轤をひけるようになりたい。
魯山人のように、料理を作れるようになりたい。
料理屋に入りたい。
魚をおろせるようになりたい。
レシピでなく感覚(身体)で料理を覚えたい。
天ぷらを揚げたい。
フランス料理を作れるようになりたい。
シェフになりたい。
フランスへ行きたい。
二つ星で働きたい。
パリで暮らしたい。
キャフェで働きたい。
NYへ行きたい。暮らしたい。
・・・・・・・・
小さな料理屋を持ちたい。
僕の料理を愛してくれる、お客さんに囲まれたい。
その為に精一杯尽くしたい。
ね。全部「ただの思い」だったの。全部叶っているぅ。 (^ー^)v
こんな話しをすると、そりゃ運が良かったからでしょう。って思われるかな?
今、皆さん希望とか、願いとかあると思うんです。
僕も色々あるので、また、叶うだろうなぁって思ってます。
皆さんもいかがですか?
思いが叶う人生。
そうそう、誤解しないように・・・・・。
多摩美に受かる前年、武蔵美と、多摩美と両方落ちました。
ろくさん亭の後は、チャブヤ(居酒屋レストラン)だったり、潰れたり、2転3転でした。
最初の二つ星の後は、数件断られ続けました。
キャフェは、七転八倒の苦しみを味わいました。
NYは、お金をもらえない、ただ働きの時もありました。
言い方は良くないけれど、いわゆる差別的な事もありました。
仕事帰りのバスでウトウト寝てしまい、気が付いたら、100丁目より北を走ってました。
(ご存じの方、お分かりだと思います。深夜にNYハーレムの一歩手前ヤバイです)
まあ、そんなこんなと思い出すと、美輪明弘さんの「ああ、正負の法則」を思います。
また、来日したマドンナが、ファンに囲まれた席で、質問を受けるシーンがありました。
積極的な女性が、「私もマドンナさんのように、夢を叶えたい。どうすれば良いのですか?」
と、一番最初に手をあげて聞いてました。
開口一番、マドンナは「あなたは、その夢のために全てを捨てる覚悟がありますか?」
って、聞き返したのです。
勿論、積極的な女性ファンでしたから即答で「はい、あります」って。
そうしたら、マドンナはにっこり笑って、「あなたの夢は必ず叶います」
これ、僕大好きなシーンなんです。
夢が叶う人、叶わない人。
これがわかると、人生って、結構公平なんだなって感じるのです。
今、あなたの夢は何ですが?
えっ?僕の夢?
それは・・・・・・・・(笑)
愛される料理 RIANT → http://homepage2.nifty.com/riant/
Yoshinori.K
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